覚悟草堂 からの お便り
(覚悟草堂は 私たちの活動の中国でのパートナーです。彼が中国でおこなっている活動について伝えてほしいとおくったメールへのお返事を紹介します。)
2013年春に設立された覚悟草堂は、蘇州市にあり、高僧である明学長老から名を賜わって、扁額に揮毫されました。明学長老は生前、霊巌山寺の住職であり、中国仏教協会の副会長や評議員会の理事を務めていました。明学長老は、浄土教を広め、若手僧侶を育成することで、中国の仏教の発展に多大な貢献をしました。長老は一生徳を貫く、水の如し、仏の教えを世に広めました。
「覚る」は、夢からの覚醒です。「悟る」は、迷いが開けて真理を会得することです。「覚悟」は 、悟りを開くことです。覚悟は、仏教の究極の理想です。覚悟草堂は明学長老が導いた悟りの道を堅持し、平等、誠実、利他を旨とし、初心を忘れずに人のため、社会のためにできることをすることを目的としています。心斎を通し明かりを取得、取得した明かりを生かして、隠す光を現します。
「覚悟茶園」は覚悟草堂が創立以来、初めてのターゲットをしぼった貧困支援プログラムでした。茶園は布朗族が集まる集落である雲南省永徳県にあります。そこの住民は、茶葉、煙草主たる収入とし、それ以外は野生キノコ、クルミ、野生果物なども摘み取ります。2013年に平均収入は2000元(約35000円)くらい、国家認定した貧困の田舎であります。山が高くて険しい、交通不便で、知らずうちに集落の古い茶園を守ってくれました。数平方キロメートルの山には300若の三、四百年の古い茶木が生きています。村人たちの保護意識が低いため、乱伐してしまい、消滅の危機に瀕しています。覚悟草堂は茶道文化を物質担体としての野生大茶葉がより良い保護され、貧困な村人が貧しい状態から脱するように、当地政府とボランティアの協力の上で集落と支援契約を結びました。2段階の目標を設定し、最終的に村人に豊かな生活を送り、古い茶木がより良い環境で生きていくようにします。第一段階では、寄付金をもとに、村人が道路や水の貯蔵庫、工場などを建設するのを支援する一方で、茶樹は保全するためにできるだけ伐採しないようにしました。 村人たちは工場の管理を学び、そして覚悟草堂のメンバーは配る役割を担い、村人たちの収入を確保していました。8年という長い年月をかけて、第一段階を成功させ、村人たちは年間1万元(約177,000円)以上の収入を得て、貧困に苦しむ村という名称を取り除くことができました。現在は第二段階に入り、茶葉を使った事業活動全体に村人が参加し、自分自身で工場を運営しています。茶葉や農産物は日用品として覚悟草堂に販売され、そして覚悟草堂は茶葉や農産物を世界中の人たちに分け与えます。このプロジェクトでは、魚を与えるよりも魚の釣り方を教えたほうが、困っている人を平等に、そして尊厳を持って助けることができるということを学びました。他人を助ける人は、自然界にも報われます。
雲南は、素晴らしい生態環境と多民族文化を持つ浄土です。2018年は、古都大理にある「大理覚悟草堂」が設立されました。覚悟草堂のメンバーに、雲南省への勉強や交流の機会を提供しています。この浄土を守るために、より多くの思いやりのある人々が集まってきます。
覚悟草堂は、茶葉や農産物を中心とした雲南での活動に加えて、蘇州にも蘇州の伝統文化の普及・発展にも力を入れており、社会的責任を果たすための活動を行っています。蘇州大学の「唐文治国学会」の多くのプロジェクトにボランティアとして参加し、専門家チームにサービスを提供しています。そして、片田舎の子供たちに正式な芸術教育を提供するための「覚悟・得舎画室」を設立し、彼らに平等に学ぶ機会を与えています。